ブルーロック第二十一話 俺が居ない
フィールドを支配する天才プレーヤー糸師凛と互角に戦えるようになった潔世一。しかし、それは仲間合っての事だった。1人で勝ちたいと思う潔だったが、本気を出しフィールドを支配し始めた凜の実力はすさまじかった。潔は再び自分を再構築していく。
ブルーロック第二十一話 Aパート 支配的傀儡サッカー
潔が凜と戦えるようになったと思った瞬間凜は支配的傀儡サッカーを展開し、再び引き離される。その時馬狼が凜の常識外のプレーで凜の思惑を崩す。それを見た潔はこれだと気づく。
「ここで自分がゴールをするというメンタルとそれを叶えるスキル。 そしてフィールドの戦況と選手の環境。 あらゆる条件が最適に重なり合う時、パフォーマンスは人知を超える。 奇跡は説明できるんだよ。 アンリちゃん。 そしてセレクションの先にその方程式も存在する。」
初めて凜に勝った、凪となら凜と互角に戦える。
でもそれじゃだめだ、1人で凜に勝ちたい。
潔は強く思う。
「いいねぇ、ここからが怪物たちの饗宴だ。」
蜂楽も高ぶる。
俺一人で凜に勝てるぐらいじゃなきゃ世界一のストライカーににはなれない。
読めたどり着け凜より先のフィールドの未来へ。
潔が思う。
凜が本気になる。
凜は回転を賭けたボールを時光の前に出す。
体の強さを活かし起点となる時光は、凜にパスを出す。
凜はそれをすかさずダイレクトパス。
蟻生の限界を試すようなパスを出す。
潔の一歩先を行く展開。
蟻生はバネを活かしてボールをキープ。
絶妙なポジションへ走り込んでいる凜にパスを出す。
凪と潔がディフェンスに行くが凜は翻弄し蜂楽にパスを出す。
蜂楽はシュート、3-2となる。
俺たちはみんな凜のマリオネット。これが糸師凛の支配的傀儡サッカー。
潔は驚愕する。
「俺を読めるわけねぇだろう。お前ごときのモブキャラが。」
「しかし、それは俺ら 1人1人の能力を見極めてポテンシャルギリギリのプレイを引き出すことで、凜の描いた高レベルなフィールドの未来に引きずり込む、技術戦術眼、身体能力。全てを兼ね備えてるからこそできる技ここまです。」
凜のイメージを越えるしかない。
ここで猛獣馬狼が怒りに振るえる。
千切から縦に突破したが蟻生がマークする。
そこに凜もカバーに入り、それならば中央が1枚少ないと凪にパス。
潔が蜂楽の死角をツキ、裏に回り込むと見せかけて突破したところに、ここでしょと凪がパス。
完璧に抜けたと思ったところに凜が待ち構えていた。
ボールをせっている潔と凜の間に虎視眈々とボールを狙っていた馬狼が見方の潔からボールを奪う。
見方からボールを奪う事は凜の辞書には無い。
馬狼は凜の予測の上を行った。
馬狼はそのまま正確なシュート、
ゴールを奪い、3-3
「俺支配してみろ下まつげNo.1」
「つうか、たんねぇよ潔、もっと喰わせろ。」
ブルーロック第二十一話 Bパート ヒール馬狼
キングオブヒール馬狼が常識外のプレーで凜の思惑を崩す。それにより再構築した潔は凜と高次元の駆け引きをするなか時光がフィジカルを活かして凜と共にゴール前まで切り込む事でファールを誘いフリーキックを得る。
キングオブヒール。
馬狼は凜に読めない存在。
「そうか凜に読めない存在になればいいのか。」
潔は再び自分を分解し再構築をしていく。
「馬狼と言うバグを使って、読めないプレーを生み出すんだ。」
ここでマークを変更、千切が凜をプレス。
凜は蜂楽にパスを出す。
千切りがすかさずプレス。
潔と2人で挟み込む。
蜂楽が抜こうとした。
「さぁ、喰え。」
馬狼が飛び込んでボールをとり前線へ持っていく。
潔は自分をおとりに馬狼にボールを奪いに来させた。
馬狼はゴールの近くまで持っていくが凜にクリアされてしまう。
しかしそれは、予測しての事ではなく、ギリ反応したクリア。
「馬狼ごフィールドを制した方がこの試合に勝。」
「今フィールドには怪物が2人居る。 やっと、やりたかったサッカーができる。」
蜂楽は思うが、怪物2人は蜂楽をスルーする。
「なんで、俺はここに居るのに?」
高次元の攻防を繰り広げる潔と凜。
千切がボールをクリア、スローインからゲーム再開。
全員のスタミナの減りが早い。
その中でフィジカルモンスターの時光がだけが運動量を落とさない。
時光を中心にボールを持ち上がる凜。
かろうじて馬狼と千切でボールをクリアするが、イエローカードが出てフリーキックとなる。
そのフリーキックを凜は確実に決めて得点。
4-3となる。
凜も潔も自分のゴールの為にサッカーをしている。
なら俺は何のためにサッカーをしている?
蜂楽は考える。
「本当の怪物を探すため?」
「友達が欲しかったから?」
「ダメだこんな理由じゃ2人に追いつけない。」
「俺のエゴは何だ?」
蜂楽は悩む。
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