ブルーロック第十五話 喰

凪・潔×成早・馬狼は、どちらがかってもいいシーソーゲームになっていた。しかし、点を決めるのは凪と馬狼だった。潔はこの局面で自分を一度潰してリビルドする事にする。

  1. ブルーロック第十五話 Aパート 凡人×凡人
  2. ブルーロック第十五話 Bパート 適応能力の天才

ブルーロック第十五話 Aパート 凡人×凡人

2対2の試合は続く、以前として勝手に自分を貫く馬狼。馬狼に食らいつき点を取る凪。二人の天才に足して、潔と成早2人の凡才。凡才の能力差がこの試合を決める

試合中、言葉で揺さぶりをかける成早。

完全に心理戦でやられる。

成早のシュートはキーパーに止められてルーズボールを取ろうとした瞬間馬狼が突進。

ゴールを決める。

成早も俺と同じ、あと一歩が足りてないんだ。

真逆の欠点を持つ凡才だと潔は気づく。

先に欠点を克服した方が勝つ。

1対1で戦える武器が無い。

思いつくだけの戦いの戦法を試そうとするが、成早に止められる。

結局凪にパスし、凪が決める。

こんなんじゃ天才たちに勝てる気がしない。

潔は思う。

行動を変えるだけではダメだ、行動の前に思考を変えろ。

「今までの自分を変えるって事は、今までの自分を壊すことからしかしか始まらない。」

潔は自分を崩し再構築し始める。

馬狼が再び試合開始のシュートを打つ。

「こんどは行っただろ。」

しかし、凪が止めた。

セカンドボールをキープする潔だが、後ろに迫った成早にボールを取られる。

成早は馬狼の威圧に負けて馬狼にパス。

馬狼が1点を取り4-3となる。

成早は潔の死角を突いてプレーしていたことに気づく潔。

オフザボール。

1対1はボールを持っているときだけでない。

「待て待てよ。もしかして成早はいつも俺に見えない死角を使ったポジショニングで。 だとしたら? そうか、俺は間違ってたのかもしれない。 サッカーにおいて一対一ってのはボールを持って仕掛ける時だけじゃない。 オフザボール、ボールを持っていない時の動きも 1 対 1 だ。 全てのプレーがフィールドで起こり続ける1 対 1 の連続だと考えれば。 俺が見てきたフィールドの常識が覆る。 成早は常に俺の資格を狙ってるんだ。」

ここで凜に言われた言葉が浮かぶ。

「人間の目ん玉がどうついてるのから勉強しなおしてこい。」

「勝つためなら自分の全部を壊してもいい。

何度でも生まれ変わってやる。」

凪に出たパスは凪がシュートし得点する。

次の点数を決めた方が勝ち。

しかし、潔は思考モードにに入り考えに集中していた。

「ちょっと、黙ってろ天才。 今いいとこなんだよ。」

「OK、ストライカー。 勝って事だね。」

ブルーロック第十五話 Bパート 適応能力の天才

凡才×凡才の戦いは、成早が一歩先に進んだかと思われたが、成早は潔のボレーシュートを取り入れようとしたが失敗する。比べて潔は成早からヒントを得オフザボールに芽生え、成早の裏への走り込みを自分のものにしていく。

成早の過去が語られる。

成早は両親が居ない。

兄弟の多い家庭で育っていた。

事故で両親を亡くし、家計は姉がバイトで支えていた。

成早のポケットには兄弟から送られたお守り代わりのキャラメルの箱があった。

馬狼はまたロングシュートを打つ。

凪が得意サイドを守っていたが、それに勝今日一のシュート。

かろうじてブルーロックマンがシュートを止める。

セカンドボールに追いついたのは成早。

パスを出せば確実だが、潔のダイレクトシュートをトレースして、シュートを打つがバーに当たり跳ね返る。

そのボールを凪が取り、攻める。

凡才×凡才

潔は進化し始める。

「オフザボールを持っていない時の動きにおいて俺にとって足りなかったもの。 敵の目の動き。 人間の視覚は前にしか存在してない。 だから周りを確認する時、頭を動かさないと見ることができない。 今、馬狼を目の前にいる俺の動きと追走して来るボールを持つ凪の動き、この 2 点を警戒しなきゃいけない。 でも。同時に見るかとは不可能。 だからこそ走る一瞬の死角をつく。」

潔は成早の才能を昇華させて自分のものにした。

それは、人間の視野や体の特性を利用した1対1のテクニックだった。

そして、ゴール!

潔が決め手勝った。

「違う。俺も俺とお前は一緒だと思ってた。 でも負けた俺には分かる。 俺にはお前のダイレクトシュートっていう武器が必要だった。 だからトレースしようとした。 けど、俺がやったのは付け焼刃の猿真似だった。 でもお前は違う。 お前はあの一瞬で俺の武器を取り込んで自分のものにしたんだ。 それはきっとお前が変わることを恐れないからだ。 潔、お前は盆栽なんかじゃない。 いつでも自分を壊す覚悟で戦って、そしてベストの自分を作り直すことができる。 適応能力の天才だ。 それが俺とお前の最後の差だ。」

「潔勝てよ。 お前は死ぬまで勝ち続けろ。」

成早は言う。

國神と千切はあと一人を探していた。

そんな中うずくまる玲王を見つける。

「飼い犬だと思ってた凪にふられていじけてるんだろう。

俺たちも同じだよ。 先に言った潔と蜂楽をぶっ潰したい。 行くか玲王。」

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