氷菓 第六話 大罪を犯す

氷菓 第六話 大罪を犯すは、題名は大げさだが、日常の1日を切り取った話。しかし、千反田えると言う女性が、どの様に物事を考えているかがわかる話になっている。そして、今を生きる人に問い返すべき話でもある。

  1. 氷菓 第六話 Aパート
  2. 氷菓 第六話 Bパート 小暑

氷菓 第六話 Aパート

氷菓 第六話 Aパートは、折木奉太郎の隣のクラスAクラスから騒ぎが聞こえてくるところから始まる。一転部室で福部里志が伊原摩耶花から怒られておる、怒ると言う話題で話が進んでいく。

授業をうけていると隣のA組が騒ぎになっているのが聞こえてくる

その声の主は千反田えるだった。

古典部の部室で福部里志は伊原摩耶花に怒られていた。

千反田えるがなだめようとするが伊原摩耶花の怒りは収まらない。

千反田えるは折木奉太郎に助けの目を送る。

しかたなく折木奉太郎は言う。

「疲れないか?」

「疲れた。」

「一休みしろよ。」

千反田さんは怒らないと福部里志は言うが、折木さんも福部も怒った所を見たこと無いという話になる。

墳度は7つの大罪の一つだと話になり、ちーちゃんは完璧だと伊原摩耶花言う。

そう言えば、千反田えるは天使の名みたいだ、「ウリエル、ガブリエル、ジタンダエル」と言ったところで千反田えるが怒った。

「私、怒らないことがいいことだとは思いません。 だって他の大罪もそうでしょ。 大事だと思うんです。 傲慢なところが全くない方というのは自信のない方の方じゃないでしょうか? 誰からも強欲と言われない方は、きっと家族を養うことも難しいんじゃないでしょうか? 世界中の方が誰にも嫉妬しなければ新しい技術は生まれなかったんじゃないでしょうか?」

大罪も必要で、程度の問題だと言う事になる。

それならちーちゃんが怒らないのはなぜと聞かれて「疲れるからです」との回答に、奉太郎のめはキラメキ、千反田えるが天使に見えた。

自分も怒る、食べ物を粗末にしたら怒ると千反田える。

流石は農家の娘と折木奉太郎は思う。

「怒ると言えば、5時間目おみちの授業で怒っていたのはお前じゃないのか?」

と地雷を踏む奉太郎。

なぜ忘れていたんでしょうと、事情を喋り始める千反田える。

是非、折木さんに聞いてみようと思ってたんです!

「私何が起こって怒らなければならなかったのか分からないんです。 当然に私は怒らなくてもよかったはずなのに、何かが起こったので怒ることになったのですが、起ったことというのが分からないんです。」

氷菓 第六話 Bパート 小暑

氷菓 第六話 Bパート 小暑は、数学の教師がなぜ授業進度を間違えたのか?を折木奉太郎が謎解き、千反田えるがなぜ、数学の教師を怒ったのかをえるが語る。

数学の授業で、先生がまだ教えていない範囲の問題を出題し、分からないと言う生徒を罵倒したらしい。

先生が授業進度を間違えている事を気づいたらしい。

その事を先生に千反田えるが指摘したらしい。

どこかおかしなところがあったか?と奉太郎は言う。

先生は、なぜ間違えたのかを聞きたかったとえるは言う。

「わたし気になります、折木さんも一緒に考えてください。」

と千反田えるに攻めよられる。

先生は教科書にメモをし、クラスを確かめていたのに、なぜ間違えたのかと。

千反田えるがなぜ怒ったのかを伊原摩耶花は聞くが、「自分の事は難しいですね。」と言う。

現状、福部里志のクラスはもう習っていて、千反田えると折木奉太郎のクラスはまだ習っていない部分だったようだ。

ここで折木奉太郎は閃く。

福部里志クラスはD組で、千反田えるのクラスはAぐみだった。

そう、aとdは小文字で書くと間違える事がある。

数学教諭はアルファベットを小文字で書くことが多いから間違えやすいと折木奉太郎は言う。

aとdは間違えるかもしれない、先生に言い過ぎた悪い事を下という千反田える。

何でそうなるのと伊原摩耶花。

「怒ることは悪いことではないと言いつつも。本当はいつだって怒りたくなんかないのではなかろうか。 だから千反田が理由を知りたがったのはおみちにも三分の理があり、怒ったのは自分のミスだったと思いたかったからじゃないだろうか。 千反田えるとはそういうやつではないか。 いや、俺は千反田の何を知っているというのか? 千反田の行動を読めることがあっても、心の内まで読み切れると考えては。 これはあれだ。 大罪を犯している。 傲慢ってやつだ。 慎むべき、慎むべき。」

「折木さん、ありがとうございました。折木さんには助けてもらってばかりですね。」

「今日もこうして高校生活は浪費されていく、俺が犯す大罪は怠惰だけで十分すぎるというものだ。」

(高校生活を浪費した経験がある人は多いだろうが、その時間すらも賭け害のない経験だと歳を取ると思うものだ。)

元のページに戻る
タイトルとURLをコピーしました