氷菓 第三話 事情のある古典部の末裔
氷菓 第三話 事情のある古典部の末裔は、千反田えるが古典部に入部した一身上の都合が明かになる。折木奉太郎なら想像もしなかった結論を導き出してくれそうと手伝ってくれるように依頼される。
氷菓 第三話 Aパート
氷菓 第三話 Aパートでは、喫茶店で千反田えるの古典部の入部の一身上の都合を聞く。そんな時、姉からエアメールが届き、そこに文集の保管場所が書いてある。
合ってくれて言われて喫茶店で話す千反田えると折木奉太郎。
まさか告白と思っていたが、千反田えるは折木奉太郎に頼みがあるという。
それは、えるの叔父せきたにじゅん関谷純に千反田えるが何て言われたのか思い出させてほしいと言う。
関谷純は、インドに言って消息が分からないと言う。
ある日、古典部についての何かについて尋ねたところ、関谷純は答えるのを渋った。
駄々をこねてようやく答えてくれた答えを聞いて千反田えるは泣いたと言う。
それを知りたくて古典部に入ったのだと。それが一身上の都合だった。
「折木さんなら私の想像もしなかった結論を導き出してくれそうだからです。」
千反田えるは折木奉太郎に一緒に何を言われたのか調べて欲しいと言うのだ。
頼みをきくとは言えないが、心に留めておいて、気になった事を見かけたら報告しよう。
その解釈に手間取るのならその時は手助けすると言う奉太郎だった。
よろしくお願いいたします。とえる。
定期テストを終わった日、奉太郎の姉からエアメールが届く。
その中に、古典部の文集は部室の薬品金庫の中にあると言う内容が書かれていた。
氷菓 第三話 Bパート 小満
氷菓 第三話 Bパート 小満では、古典部の文集の保管場所である薬品金庫を探しに生物準備室に行く。そこは現在壁新聞部の部室だったが、壁新聞部部長は、ココにはないと言うが、どうも様子がおかしい。一体何を隠しているのか?
薬品金庫の事を千反田えると伊原摩耶花に話す折木奉太郎。
しかし、部室には薬品金庫は無い。
奉太郎の姉が卒業してから古典部は部室を変えていた。
以前の部室は生物準備室だった。
生物準備室に向かう3人。
生物準備室の前には、センサーが付いていた。
生物準備室つには鍵がかかっており、鍵を開けて壁新聞部の部長が出てた。
奉太郎は、香水?消臭剤の臭いに気づく。
古典部の文集のがあるか聞くが無いと答える壁新聞部部長遠垣内。
食い下がり、部室の中をみる事になる3人。
窓はあけ放たれ、扇風機が回っていた。
部室の中央には段ボール箱が詰まれ、べニアでテーブルが作られていた。
この部室にはないみたいと女子二人は言う。
折木奉太郎は、顧問の先生にも手伝ってもらって徹底的に調査したいと、かまをかけてみる。
絶対にダメだと言う遠垣内に奉太郎は続ける。
「俺たちは、薬品金庫の中身に興味があるんです。その中に文集があるはずなんです。それさえあれば先輩の手を煩わすこともないんですがね。ところで俺たちは図書室に用があるんですが、もし文集が見つかったら地学準備室に置いておいてください。」
と伝える。
「お前は、俺を・・・わかった見つかったらそうしておくよ。]
「おい一年、お前の名前だけ聞いてなかったな?」
「折木奉太郎です。悪いとは思ってますよ。」
しばらく待っていると、文集は地学準備室に届いていた。
入口にあった、センサー、あけ放たれた窓、変な位置の扇風機。
それらから導かれる答えは、遠垣内先輩は煙草をすっていたのだった。
それを隠すために慌てた。
煙草の事を思い当たった奉太郎は先輩にだけわかる脅迫をして、文集を持ってこさせた。
そう言うわけだった。
出てきた文集の名前は氷菓。
氷菓の第二号を身て千反田えるは窓の方へ奉太郎を引っ張る。
自分が文集を見せて叔父に聞いたのだと言う。
「今年もまた文化祭がやってきた。関谷先輩が去ってから、もう 1 年になる。 この 1 年で、先輩は英雄から伝説になった。 争いも犠牲も先輩のあの微笑みさえも、すべては時の彼方に流されていく。 いや、その方がいい。 覚えていてはならない。 なぜならあれは英雄譚などでは決してなかったのだから。 全ては主観性を失って歴史的遠近法の家などで古典になっていく。いつの日か現在の私たちも未来の誰かの古典になるのだろう。」
と書かれていた。
書いたのは郡山養子。
「古典部の関谷先輩とは叔父のことでしょう。その叔父が私に教えてくれた答えも古典部に関することでした。」
「でも思い出せないんです。もうちょっともうちょっとなのに。あの日、叔父は何を語ってくれたのでしょう?45 年前叔父にいったい何があったと。」
千反田えるは悲痛に言う。
「調べてみればいいさ。」
と奉太郎。
「でも覚えていてはならないって書いてあります。もし調べたら不幸なことになるかもしれません。忘れられた方がいい事実というものは存在するでしょう。」
「45 年も前のことでもか。」
「違うんですか?」
「違うさ。ここに書いてあるじゃないか。 全ては歴史的遠近法の彼方で古典になっていく。 時効ってことさ。」
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