氷菓 第一話 伝統ある古典部の再生
伝統ある古典部の再生は、廃部の危機にある古典部に、何事も省エネで望む折木奉太郎が入部し、一身上の都合で同じように入部する事になった千反田えると、千反田えるが古典部室に閉じ込められた身近なミステリーを追う話から始まる。
氷菓 第一話 Aパート
氷菓 第一話 Aパートは、主人公折木奉太郎が友人の福部里志と教室で話すところから始まる。勉学にもスポーツにも色恋沙汰にも興味を示さない折木奉太郎は、姉の命令で古典部に入部する事になる。そこには成績優秀で眉目秀麗な千反田えるが居た。
無い毎のにも消極的、省エネを好む折木奉太郎は、姉の頼みを聞き入れて、廃部寸前の古典部に入部する事になる。
折木奉太郎のもっつとうは、
「やらなくていい事はやらない、やらなければいけない事は手短に。」
だという。
特別棟の4階、古典部は最果ての地学準備室にあった。
古典部は自分一人だと思って部室に入った折木奉太郎の前に1人の美少女が立っていた。
少女は、千反田える。
同じ1年でA組、古典部に入部したと1度しか受けていない音楽の授業で一緒だった折木奉太郎の名前を覚えている記憶力抜群の優等生。
彼女は、折木奉太郎が鍵を開けて入って来た部室に、鍵を持たず入っていた。
千反田えるは自分が閉じ込められていたと言う事か、と食い気味に目をキラキラさせて迫ってくる。
様子を見に来た友達の福部里志も合流する。
福部里志によると、千反田家は桁上がりの名家の1つだという。
千反田えるが閉じ込められた謎を解く話が始まる。
全編を通じて、やる気の無い折木奉太郎を動かす魔法の言葉。
「私気になります。」
が炸裂する。
福部里志によると、自分はデータベース、折木奉太郎は考え始めればあてになるという。
折木奉太郎は、一見やる気のない普通の男だが、こと推理力に定評がある男だった。
ここから氷菓は全編、千反田えるが不思議に思う学校や身近な謎を、折木奉太郎の頭脳が解いていくことになる。
折木奉太郎は、すぐに推理をし、下の階で再現されているという。
そこには、用務員が蛍光灯を変える作業をしていた。
その作業の間に千反田えるは閉じ込められていた。
単純な事ではあるが、よく気づいたと千反田えるは折木奉太郎にいう。
結局、折木奉太郎と福部里志は古典部に入部する事になる。
千反田えるに微笑みかけられると折木奉太郎は魔法にかかったようになる。
氷菓 第一話 Bパート
氷菓 第一話 Bパートは福部里志が折木奉太郎に古典部室で千反田えるから聞いてきたという学校の怪談を話すところから始まる。そこに千反田えるが訪れて、素早く帰りたい折木奉太郎が取った方法は、不思議をもって不思議を制すの計だった。
教室で怪談をする折木奉太郎と福部里志。
よくある学校の怪談。
実は、怪談は千反田えるから部室で福部里志が聞いた話だという。
しかも、神山高校の7不思議2だという。
折木奉太郎は、宿題を持ってくるのを忘れて、教室で居残りで宿題をやっていたが、怪談その1を聞いて、急いで宿題を終わらせようとする。
そこに、千反田えるが教室にやってくる。
何か話したそうな千反田えるを遮り、折木奉太郎は福部里志に違う話を促す。
秘密クラブの勧誘メモの話。
秘密クラブの名前は「女郎クモの会」。
「わたし気になります。」
千反田える目がきらめく。
折木奉太郎は、「よし」と思う。
(なぜ、折木奉太郎は千反田えるの話を遮って、別の謎の話をしたのか?)
勧誘メモ探しに掲示板に来た3人。
メモは一番ポスターが貼ってある掲示板だという。
激戦区なら、一枚ぐらい無許可のポスターが張って合っても気づかないと。
総務委員の目を盗むなら工夫がいるという福部里志に折木奉太郎は「あったぞ」といい、秘密クラブの勧誘メモを見せる。
野球部のポスターの下に秘密クラブのメモを見つけた。
なぜだが驚きな無いという千反田える。
「不慣れな人ほど奇をてらう。」覚えておきますね。
そう言われて折木奉太郎は少し困惑の顔をする。
「不思議をもって不思議を制すの計、お見事だったよ。」
と福部里志。
実は、秘密クラブの勧誘メモは折木奉太郎の自作自演だった。
メモの折木奉太郎が用意したものだった。
なぜ結構手間な事をして、千反田えるをこちらの話にさそいこんだのか。
折木奉太郎は、音楽室は遠く、今日は宿題を出して帰りたかったという。
福部里志は、音楽室へ行った方がゆくゆくは省エネになったと思うという。
こんかいは、折木奉太郎の保留だと。
千反田えるの期待に答えたい自分と、省エネというポリシーを貫きたい自分。
選べない折木奉太郎の選択に対する保留であったようだ。
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