境界の彼方
境界の彼方は、高校生の神原秋人は放課後屋上から飛び降りようとしている少女を目撃する。メガネっ子が好きな秋人は、飛び降りようとしていた少女が眼鏡を欠けている事に気づく。自殺を思いとどまる様に説得しに来たはずが、飛び降りそうだった少女栗山未来によって殺されてしまう。栗山未来は自らの血使って戦う異界士と呼ばれる存在だった。栗山未来に殺されたはずの神原秋人は、刺されてても死ななかった、彼もまた半妖と呼ばれるそんざいだった。
境界の彼方の概要
境界の彼方は、妖夢と呼ばれる妖と、それと戦う異界士の物語ではある。半妖である神原秋人を付け狙う栗山未来は、異界士の中でも呪われた血の一族の末裔。メガネっ子で貧乏な異界士栗山未来はなぜ神原秋人を倒そうとするのか?なのだが、境界の彼方は、狙う立場と狙われる立場の2人の不器用な恋のお話でもあり、そちらがメインともいえる。
境界の彼方の世界では、妖夢と呼ばれる存在から人々を守るために異界士が妖夢退治をおこなっている。
主人公神原秋人は半妖の少年。
半妖であるため、不死身の存在。
異界士である名瀬家の監視対象として、普通に高校生活を送っている。
そんな中、メガネの少女、栗山未来が編入してくるが、彼女は呪われた血の一族の最後の1人で、彼女も異界士だった。
栗山未来は神原秋人を殺そうとするが、不死身の存在である秋人は死なない。
殺しに来た栗山未来を敵視する事も無く、文芸部に招き入れ、貧乏な未来に食事をおごったりする。
栗山未来が、メガネっ子で、メガネ女子の好きな秋人は捨て置けない。
未来が、自分と同じような境遇にある事を悟ってのことかもしれない。
2人は何時しかお互いを意識する様になる。
半妖の少年と、殺そうとする異界士の少女。
境界の彼方は不器用で切ない恋の物語。
境界の彼方の魅力
境界の彼方の魅力は、京アニが得意とする青春の時間表現の素晴らしさにある。どことなく寂し気で儚い2人の物語は、時にコミカルに描かれていく。京アニらしい時間の流れ方と間の取り方、作画の素晴らしさに物語に引き込まれていく。
境界の彼方の魅力は、京アニが作り出す素晴らしい世界観にほかならない。
高校生までの時、自分の暮らす世界は小さくて限られていたことは無いだろうか。
本当に狭い自分と周りだけの世界。
そこが居心地がいいか悪いかで幸せ度が変わる。
そんな小さな青春の世界をアニメの中で見せてくれるのが京アニ。
京アニのアニメを見ていると、こんな自分でも生きていてもいい、そう思わされることが多い。
境界の彼方はまさにそれで、神原秋人は、人間とは異質な半妖であり、栗山未来は忌み嫌われる呪われた血の一族。
しかし、彼らの居場所が与えられており、周りでは人間の姿をして妖夢も生きている。
小さな世界が、温かいホームの様に感じる。
幼い頃の言えと、あそび場のそんな限られた、しかし、安心できる世界が見える。
そんな魅力がある。