鋼の錬金術師
鋼の錬金術師は、錬金術が存在する世界で、錬金術師を兵器として利用し、周りの国を圧倒してきたアメストリス。そのアメストリスに弱冠15歳で最年少国家錬金術師となったエドワードエルリックは、アメストリスを裏で支配するホモンクルスの存在を知り、ホモンクルス達と戦う。
鋼の錬金術師の概要
鋼の錬金術師、幼くして母を無くし、母を生き返らせる為に人体錬成をおこなった幼いエルリック兄弟が人体錬成の代償として失った体を取り戻すために賢者の石を求めて旅を続ける中で、賢者の石の正体とアメストリスを裏で支配するお父様と呼ばれる存在を知り。ホモンクルスと他の錬金術師と力を合わせて戦う。
鋼の錬金術師の二つ名を持つ国家錬金術師のエドワードエルリックと、弟のアルフォンスエルリックは、人体錬成と言う禁忌に手を出し、アルフォンスは鎧に繋ぎ留められた精神以外の体の全て、エドワードは、右手右足を代償として失う。
失った体を取り戻すため必要と言われる賢者の石を探し求めて旅をする。
旅の途中、キメラを制作する国家錬金術師と対峙し、さらに国家錬金術師ばかりを狙うスカーと呼ばれる男と戦う。
賢者の石にたどり着いたエルリック兄弟は、賢者の石が大量の人の命でできている事を知る。
自分たちの体を取り戻すために他人の命が必要としり葛藤する兄弟。
賢者の石の正体に気づいたヒューズ中佐は、エンヴィーと言うホモンクルスに殺されてしまう。
その賢者の石と深く関係し、アメストリスを裏で支配するお父様と呼ばれる存在に気づく。
お父様に作られた不死のホモンクルスと対峙し、国の成り立ちを知る。
そこで、兄弟の実の父親ヴァン・ホーエンハイムが深くかかわっている事も知る。
ホモンクルスは、さらなる高みをを求めて、アメストリスの全ての人たちを賢者の石にするため錬成陣を構築していた。
鋼の錬金術師の魅力
鋼の錬金術師の魅力は、緻密な設定にある。錬金術の設定や、ホモンクルス、賢者の石の設定が緻密に行われており、最後まで見た時の納得感、満足感が半端ない。長い長い話が、全て最初から設定されていた通りに進み、終結に向かうのは圧巻。
鋼の錬金術師の魅力の中に錬金術があるのは間違えない。
少年漫画独特の天才主人公であるが、無敵の強さを誇っているわけではない。
どちらかと言うと、推理力と考察を重ねて、真実に近づいていくサスペンスものに近い。
圧倒的な存在であるホモンクルスに対して、人は弱く1人では到底勝つことができない。
だから人は、協力してラスボスと戦う。
何年にも渡って仕掛けてきた罠で危機を脱し、追い詰める。
鋼の錬金術師の魅力はバトルヒーローのものでは無く、知的ヒーローの者と言える。
アニメは知的ヒーローが一番面白い。
頭を使って非力ながら巨大な敵を打つ。
これが一番面白い。
その点、鋼の錬金術師は、アニメ史上でも類を見ない面白い作品と言える。