ブルーロックの1次セレクションは5チーム総当たりのリーグ戦。それと各チームの得点王は無条件で通過となる。このルールが選手のエゴを出させ、サッカーのチームと言うものを考えさえることになる。
- ブルーロック第三話 Aパート 言葉の意味
- ブルーロック第三話 Bパート 己の肉体と脳で!
ブルーロック第三話 サッカーの0
ブルーロック第三話 Aパート 言葉の意味
「これはサッカーをゼロから作る戦いだ」ストライカーだけ、フォワードだけのチームで点を取った者は生き残れるサバイバルゲームでエゴをむき出しに戦う主人公たちはどう戦うのか。
1次セレクションは、同じ棟内の5チームで総当たりのグループマッチ。
上位2チームのみ勝ち上がり、負けたチームはブルーロックから強制退場となる。
退場となったメンバーはこの先日本代表になる権利が無くなる。
ただし、敗れた各チームで得点王は勝ち残る
己のゴールか、チームの勝利かが試される。
サッカーを0から作り直すってどう言う事だろう。
と、潔は思う。
潔はじゃんけんで勝ってセンタフォワードのポジションを第一試合で獲得する。
45分ハーフの試合が始まる。
得点王が勝ち残ると言うルールは、スタンドプレーを生み、乱戦のボールの取り合いになる。
「これはサッカーをゼロから作る戦いだ」
絵心甚八が言っていた事を考える潔。
そんな中Xチームの一人の選手がボールを取り一気にゴール前に駆け上がる。
ディフェンスで止めようとするが、ディフェンダーの経験のない選手たちは簡単に抜かれる。
自分にボールを回せ、Zチームの全員が自分にボールを回すように要求する。
相手チームはチームは頭一つ飛びぬけた馬狼照英にボールを集める。
チームで勝てば問題ないと考え始める。
(実力でフォワードポジションを取り認めさせることが必要。真のエゴイストは、他者にも認めさせることが必要だと言える。)
潔は考える、馬狼照英のゴールが相手チームをチームにした。
「これはサッカーをゼロから作る戦いだ」絵心甚八の声が再び頭の中で繰り返す。
そしている間に5-0となってしまう。
「後五分で5点は無理ゲーだけど、1点ならいけるかも。 俺と潔で。 やる?」
聞かれる潔。
やると答える。
俺がこのチームのゼロを1に変えてやると。
ブルーロック第三話 Bパート 己の肉体と脳で!
勝つためにはどうするのかを考える中でゼロが何なのか1が何なのかに気づく潔。その考えは間違っていないと絵心甚八は言う。常識を破壊し自分の脳で自分の武器を見つけ出せと。
潔と蜂楽が攻める。
潔が上がり、蜂楽が敵を引き付け潔にパスを出す。
蜂楽の脳裏には、どこに潔が走るかが浮かび上がる。
しかし、そこには馬狼が待ち構えていた。
勝負するかパスを出すか悩む潔、しかし、ストライカーとして生きるなら、勝負するしかないと思ったその時、潔の頭の中にフィールドのイメージが浮かび上がる。
どこに誰が居るかが把握できる。
空間認識能力が芽生える。
後ろから上がってきたく國神にパスを出す。
それは考えた、逃げたと言うものではなく、自然と出たパスだった。
「おい 11 番。ゴール前でビビる奴にストライカーの資格はねえぞ。」
「才能ねえよ。お前」
馬狼に言われる潔。
だが、ビビッてパスしたのではなかった。
しかし、馬狼照英に言われて悩む潔。
1次セレクションは5チーム総当たりのリーグ戦
。2回負けると限りなく赤に近い黄色信号になる。
1敗したZチームは後が無いと言う。
じゃ、何かあるのかと言われるが、アイデアは無い。
そんな時國神が言う。
「あるぞ、俺が取ったあのゴール、蜂楽と潔がいなきゃ無理だった。勝ヒントになるだろ」
潔が「これはサッカーをゼロから作る戦いだ」の意味がわかると言う。
「さっきの試合。最初はみんな自分が点を取ることばっか考えてたから、あんなお団子サッカーになったじゃん。多分あれがゼロの状態なんだと思うんだ。」
「そのゼロを打ち破ったのは馬狼の1プレイだ。あのプレイをきっかけにゴールへの明確なビジョンが生まれて、あいつらはチームになることができた。馬狼は秩序のないゼロのお団子サッカーを自分の才能で 1 に変えたんだ。」
1を生む力、圧倒的な個性が必要だと潔は言う。
「俺たちはポジションとか先日とかっていう概念を捨てて、自分 1人でゴールを奪うことを強制させられた。そしてそのエゴとエゴのぶつかり合いを制した。先にしかチームは成立しない。」
絵心甚八は、考えてることは合っているが肝心の0を1にする方法がわかっていないと言う。
「でもサッカーは違う。その局面で攻守が一変する。自由度の高いオープンフィールド、そして肉弾戦。このスポーツは与えられた。役割を全うするだけでは勝てないようにできている。故に必要なのは独力。」
「お前 1人の個の力だ。今日本人が世界に誇れるポジション。それはミッドフィルダーとサイドバックだ。小技チームで身を粉にし、ストライカーの1を 100 にするポジション。そしてこの謙信性がなければ、日本サッカーはここまで進化しなかったと言ってもいい故に革命は起きない。」
「さあ、才能の原石どもよ意識を書き換えろ、サッカーにおいて得点を奪うというのは相手の組織を破壊するということ。つまりストライカーとは破壊者であり、ゴールドは敵の秩序を破壊する。ピッチ上の革命だ。才能の原石どもよ決して役割というわけに収まるな。」
「0 から 1 を生むために。」
「武器をもてストライカーよ。道はめろ敵の組織を翻弄し、ねじふせ破壊する。己だけの武器を思考しろ、その肉体と脳でお前に何ができるのかを、ゴールという革命を起こすのは何時だって己の武器だ。勝利はその先にしか存在しない。」武器それがこの日時セレクション勝ち抜く突破。
(決して役割に収まるな。 役割を守りルールにうるさい日本人。 それは固定概念を生む。 フォワードはこうするもの、ミッドフィルダーはこう言うやつ。 その固定概念が思考を膠着化し独創的な考えを生み出せない。 責められたとき、可能性の中にいくつもの穴を作る。 まず、その概念を崩さなければならないと言う事だろう。)