日本をワールドカップで優勝させるために設立されたブルーロック。負けたら日本代表の夢を絶たれてしまうサバイバルゲームの中で、一人のストライカーが今出現する。
- 第一話Aパート ブルーロック
- 第一話Bパート ストライカーの出現
ブルーロック 第一話 夢
第一話Aパート ブルーロック
全国大会に出場するための試合で、自分がシュートを打たず、チームメートにパスをして負けてしまった潔。そんな潔に日本フットボール連合から強化指定選手に選ばれたと招集状がくる。
潔は、全国大会に出場できる、自分がこのゴールを決めればってところで自分ではゴールを決められず、フリーのチームメイトにパスを出してしまう。
もし、あの場面でパスでなくシュートを打っていたら?
そう考える潔。
悔しさがあふれ出す。
(これは人生ではよくある話。 そして、チームワークを大切にと小さい頃から教えられる日本人にとっては、パスを選択する事もよくある。)
そんな潔の前に日本フットボール連合と言う組織から強化指定選手に選ばれたと手紙が来る。
指定された場所に行ってみると、全国から選ばれた選手が集まっていた。
しかし、そこに居たのはFWだけだった。
「おめでとう、才能の原石たちよ」
この言葉は、これから何度も聞くことになる。
「おめでとう!才能の原石どもよ。お前らは俺の独断と偏見で選ばれた 18 歳以下のストライカー 300 名です。」
大勢の選手の前に現れたのは絵心甚八日本をワールドカップで優勝させるために雇われた男だと彼は言う。
彼は言う、日本がワールドカップで優勝させるため必要なのは革命的なストライカーだと。
そしてその実験場として作られたのがブルーロックだと。
絵心甚八の考えたメニューをブルーロックでサバイバルに生き残れば世界一のストライカーになれる。
世界のトップストライカーは全て自己中で、エゴイストであると絵心甚八は言う。
人が決めて勝より自分が得点をして負ける方がいい。
「俺味方にアシストして 1 対 0 で勝つより俺がハットトリック決めて 3 対 4 で負ける方が気持ちいい。」そんな男たちだと。
エゴイストだけがトップストライカーになれる。
始めようか、世界で一番フットボールの熱い場所、それがブルーロックだ。
第一話Bパート ストライカーの出現
世界一のストライカーを育てるために設立された施設ブルーロック。潔はブルーロックに入るが、かれは300人中299番だった。しかし、今彼の覚醒が始まる。
潔はZ299だった。
ルームZに入る。
そこには、すでに選手がいた。
いさぎの299は300人中299番と言う事だった。
勝ったらアンダー20代表入り、負けたら一生日本代表にはなれない。
絵心甚八は生き残りゲームを始めると言う。
最初に出されたのは、ボールを当てて鬼となり、最後に当てられた選手がロックオフ、脱落となる。
ボールを当てられてしまった潔は他の選手にボールを当てようとするが、全員身体能力が高くなかなか当てられない。
こんな所で終われない。
そう思えば思うほど確実を狙う。
確実に当てられる相手。
それは、自分より弱い相手。
自分より弱い相手に当てようとするいさぎ、確実に当てられる瞬間が訪れる。
300番の選手が足をくじいてしまう。
潔は、相手の選手生命を終わらせてしまうのかと考えるが、
「いや、やらなきゃ。ここはそういう場所だ。勝ってことは負けるやつがいるって事。俺が夢を叶えるってことは誰かの夢を終わらせるってことだ。」 と言う。
そう、それこそが心理なのだ、サッカーのみならず、そこの腹をくくった者だけが勝者となるのがこの世の中だ。
ところがその時潔は考える。
「違うな。このままじゃ。今までの俺と同じだ。人生買いに来てんだよ。世界一になりに来てんだよ。自分より強い奴に勝たなきゃ。」
その時、傍らから今までトリッキーな動きをしていた蜂楽がボールを奪い「いいね君、つぶすなら一番強い奴しょ」と言い自分からボールを奪い吉良涼介に向かって襲い掛かる。
吉良は逃れ、蜂楽がボールを高く上げたその先に潔が居た。
「あるものは言った、フットボールの世界において一流のゴールキーパーやディフェンダーミッドフィルダーは育てることができるが、ストライカーだけはその類ではない。一流のストライカーという生き物はその時最もフットボールの熱い場所に突如として出現する。」
潔は吉良に向けてボールを蹴り、ボールは吉良の顔面に当たる